2009年01月13日

派遣社員の雇用契約延長なしは、企業にとって妥当な判断

年末からマスコミを騒がせている「派遣村」。
そこですごく引っかかるのは、「企業が派遣社員を解雇するのはおかしい」という批判。

確かに、感情論としては、
もともと派遣社員や期間契約社員の方々の所得は正社員に比べて低く、
解雇というのは、派遣社員の方々にとって生活に直結する厳しいことになることは理解できます。
しかし、だからといって、派遣社員の解雇はおかしい、とするのは短絡的すぎます。

企業の側から見てみましょう。
アメリカを中心に世界でモノが以前よりも売れなくなっています。
モノが売れなくなるので、作る製品も減らす必要があります。
そのため、原料のコストや生産ラインの従業員は、需要の減少前ほど必要にはなりません。

それでも生産ラインに勤めている派遣社員を雇っているのならば、
言葉はきついようですが、
企業としては、何もやることのない従業員を、給料を支払って養っている状況になります。

それが、例えば、
時給1000円の派遣社員200人だったとしましょう。
その派遣社員が、月200時間働いていて、
企業は従業員を雇用するのに時給の2倍のコストを払っているとすると、

・派遣社員200人の年間コストは一人当たり、
時給1000円 × 200(時間) × 2(倍)× 12(ヶ月)= 480万円

・200人では、
480万円 × 200人 =9億8000万円


企業は、10億円近くが丸々コストになってしまうのです。

先日のTV番組で、日産のカルロス・ゴーンCEOも言っていましたが、
この不況が一時的なものであれば、企業はガマンできます。

しかし、今回の不況は、一時的な不況ではなく、
金融のカラクリを用いた米国の大量消費&強いドルという一つの消費構造が終わって、新たな構造に移るステップでもあるので、
(加えて円高・金融危機も)
楽観的に見ても2009年一杯はかかるのが大方の見込みです。

企業の経営者としては、派遣社員の契約不延長は合理的な判断だと思います。

それでも派遣社員・契約期間社員を解雇してはならない、
となれば、企業は工場を外国に移転し、結果として日本での雇用はさらに減少するでしょう。

posted by wph at 10:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 話題のニュース

2008年02月16日

HD-DVD撤退か?!

最近、話題になっている東芝のHD-DVDについて、
先ほど、こんなニュースが流れた。

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3781928.html
「2つの規格が対立している次世代DVDについて、HD−DVDの開発を進めてきた東芝がHD−DVD事業から撤退することで最終調整をしていることが明らかになりました。」

このブログには、以前にも
こちらhttp://wph.seesaa.net/article/77462108.html
でも記事を書いたが、やっと決着がついたということである。


私個人としては、東芝の今回の決断には評価をしたい。
前の記事にも書いてあるが、この争いは、誰にとって得だったのか?

東芝などのHD陣営にとってみれば、撤退による工場の閉鎖などで、今後少なくとも数百億円の損出がでるという。

一方、ソニーなどのBlue-ray陣営からすれば、規格争いで話題になったために、Blue-rayディスクの名前やその性能の知名度が上がったのは確かである。しかし、本来は製品開発に注ぐべきリソースが、規格争いに使われ、開発、生産、販売のスピードは鈍ったに違いない。

そうしている間に、HDDの価格下落によって、そもそもDVD等の外付けがいらなく、インターネットを通したHDDへの保存で十分だという議論すら起こった。

消費者からすれば、規格争いにより、どちらを買うかをなかなか決められず、東芝のHD-DVD機器を購入した人にいたっては損出となる。(東芝が何か対策を出すかもしれないが)

そうすると、この争いは結局は誰も得をしていない。

市場がグローバル化し、開発コストが高い産業では、今後も同じようなことが起こるだろう。
自分がその立場だったらどうしようか。。。
なかなか難しいケーススタディだ。


ともあれ、ソニー陣営には、日本のメーカーによるBlue-ray製品の普及により、日本復活の烽火となるような活躍を期待したい。
posted by wph at 22:04 | Comment(0) | TrackBack(1) | 話題のニュース

2008年01月16日

松下?パナソニック?

松下が、社名・ブランドを全て「Panasonic」に統合することを発表した。これで「経営の神様」と呼ばれている創業者の松下幸之助の名前が、ついに社名から消えることになる。

松下は今回の社名変更・ブランド名変更により、
松下、パナソニック、ナショナルという3ブランドを全て一つに統一することで、グローバル市場でのブランド力アップを図ろうとしている。

この背景には、2つの要因があるといわれてる。
1.改革のシンボル
松下幸之助氏が作った、日本を背負ってたつ家電メーカーである松下。しかし、当時の成功体験が脳裏に強すぎる松下は、つい最近まで古い体制にしがみつき、時代の発展についていけていなかった。
それが、現職の中村邦夫会長が社長に就任してから、
変革を重ね、やっと最近、利益が出る構造になってきている。

これは、決して松下幸之助の思想を踏みにじることではない。
逆に、松下氏の思いは大切にしながら、過去の成功体験に縛られず、新しい時代の新しい「松下」を作っていこうとする意気込みである。

この新しい社名は、中村改革の総仕上げである。

2.グローバルなブランド
一般的に、家電メーカーは、社名とブランド名が同じになっていることが多い。
SONYの幹部の話によると、
「SONYで一番大切な財産は、S O N Y の4文字だ」というほどである。
日本でこそ、松下やパナソニックは同一視でき、困惑しないが、海外の市場では、社名とブランド名の違いは大きなディスアドバンテージになるというのだ。



日本の家電市場が先細りする中で、松下が変革を行い、海外の新市場に打って出るのは当然の策であり、そのために、紛らわしかった社名とブランドを統一するというのは、評価できると言える。

多くの日本の企業や政府が、
変革/改革と口にしながら、なかなかできずにずるずると古い体制を引きずっている中で、この日本を代表するトップ企業の大きな決断の意味するところは大きい。

さて、中村邦夫氏で思い出す話がある。

中村会長は「自慢するような話ではありませんが、私は残業をした覚えがあまりないんですよ」「自分の時間まで切り売りすることはないでしょう」と語っている。
そして、中村会長は、「忙しいとは、心を無くすこと」と名言している。

私も最近、「忙しい」という言葉を使うのをやめた。
忙しいというのは、心を無くすことであり、かつ、
忙しいという言葉は、そのことから逃げることを正当化する言葉、と思うようになったからである。

中村会長の発言は心強い。

コンサルティング業界は、目が回るほどの仕事の忙しさだと聞くが、
私は常に効率を考え、くれぐれも、忙しくならないようにしてたい。

何のために働くのか?人生の目的は何なのか?ということを入社前に今一度自分に問い、ワークライフバランスを常に考えたいと思っている。
posted by wph at 23:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 話題のニュース

2008年01月14日

日本の若者に足りないもの

日本の若者の学力低下が叫ばれている。

しかし、それよりも、
日本の若者は、大きな問題を抱えていると感じる。

それは、

「ビジョンや夢を語る」

ことである。
「向上心」や「ハングリー精神」とも言えるかもしれない。

私は今、某大学の理工学部の研究室に所属している。
そこで一番違和感を持ったことが、
この、「ビジョンや夢を語る人がいない!!」ということであった。

大学生は、自分を見つめ、夢を抱く絶好の環境である。
しかし、今の大学生の多くは、目の前の娯楽とアルバイトに入り浸っている。

かつての松下幸之助や井深大のように日本の夢やビジョンを本気で考えるところまではいかなくとも、
せめて自分自身の夢・ビジョンについて、もっと明確で強いモノを持っていなければ、仕事についても、その日その日の人生になってしまう。

夢やビジョンというと難しく聞こえるが、
単純に、どういう人になりたいか、だと思う。

そして、それをみんなで話し、いろいろな視点からの意見をもらって、
その夢やビジョンを暖めていくのが、大学生がすべきことであると思う。

ことさら、私が通っている、日本でほぼ全員が知っているような名前の大学でさえ、皆、自分の将来やビジョン、夢について語ることは多くない。就活活動の前に焦って、自分の経験から紡ぎだそうとするぐらいだ。
そういう思いつきのビジョン・夢だから、皆同じことを面接で言う羽目になってしまう。

私が会ったことのあるアメリカや中国の優秀な大学生は、
皆日々話している。

彼らと話をしていると、とてもおもしろい!!


そんな大学の環境を卒業して、
社会人になることがとてもうれしい。

社会では、夢を語り合える仲間をたくさん作りたいと思っている!



さて、話は変わるが、
私の研究室では、同期8人のうち、7人が大学院に行く。
その環境において、私は大学院には進まない。

私が大学院進学をやめた理由について考えてみた。

1. モラトリアムを増大させるだけが目的となっている大学生の雰囲気

2. 学生の研究と、教授の指導の分離。
つまり、教授の主体的に進める研究の手足になっているだけか、まったく教授の指導を受けない研究を勝手に進めているだけ。

⇒本来は、学生の主体的な研究に対して、教授がサポートしたり、進路を修正する形が望ましいと考える

3. 日本は「会社に入って人材を育てる社会」である。それは、「欧米の、大学で実業に役立つことを学び、入社してすぐに社会に対してどんな貢献を聞かれるかを問われる社会」とはまったく異なる。大学院に行くことだけ欧米に倣っても、その構造が違っているので、意味はない。

4.大学院に行くことによる2年間の機会損失の大きさ
⇒今はまだわからない。一度社会に張ってから、大学に戻っても良い。
posted by wph at 01:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 話題のニュース

2008年01月09日

HD VS BD

HDとBD。

次世代DVDの標準規格を狙う2つの規格である、
東芝やNEC、三洋電機が中心となっているHD-DVDと、
ソニー・松下電器産業・シャープなどが中心となるBlue-ray Discのことである。

この争いは、日本の家電メーカーのみならず、
コンテンツを提供するハリウッドの映画供給会社、
将来的に次世代DVDの再生機を付加するパソコン会社なども巻き込んだ大騒動となっている。

先日、HD−DVD陣営だった映画会社のワーナーが突如Blue-rayに翻り、
(引き続きHDでのソフト供給もするが、08年で打ち切り、その後はBDでソフトを発表)
ついで、同じHD-DVD陣営で、ワーナーと同調できる契約をしていたパラマウント映画も、Blue-rayに参加しそうな状況であり、今年に入って一気に形勢はBlue-rayに傾いている。

結局、ゲーム業界と同じように、
コンテンツが充実していなければハードがあっても意味はなく、
いかにして映画制作会社を自陣営に取り組むかの戦いになっている。

Blue-rayは、ソニーのPS3にも採用されていることから、
PS3ユーザーにとっては、Blue-rayが応援したくなることだろう。

しかし、考えてみたい。
この争いは、いったい何なのか?

・日本国内での争い
日本の製造業は、現在まさに転換期に立っている。
今の時代を代表するパソコンでは、世界でのシェアでアメリカにトップを走られ、
テレビや半導体では、同じアジアの韓国、台湾に一位の座を取られ、
かつて世界で一世を風靡した音楽プレーヤーの王座は、アップルに奪われた。
日本の強みと言われていた携帯電話は、閉鎖的な規制によって、世界では戦えない。

もちろん、日本の技術はまだまだ高く、
部品レベルまで見れば、日本の製品は多く使われているが、
かつてのウォークマンのような、日本を代表するような製品がない。
どこか、日本の存在感が薄くなっている一方である。

一方、日本国内のメーカーが争っている間に、
他の国は、両方に対応する製品を開発するなどと、
どっちに転がってもいいように着々と準備している。

客観的に見れば、日本国内で争っている場合ではない、
というのが個人的な意見である。


・消費者にとって良いか?

本来の市場における競争では、競争によって消費者の選択肢を増やし、
競争が繰り返されることによって、
製品が徐々によくなっていき、結果的に消費者にとっては都合が良い。

今日のように、企業間の連携が深まり、製造コストの高い製品では、
デファクトスタンダードがモノをいうため、お互いの規格争いが中心となる。

消費者から見れば、
両陣営が切磋琢磨してより良い製品を作り出す競争が増すのは良いことだが、

本来であれば、顧客にとってより良い製品を作るための努力が、
陣営強化のために、製品を組み込む努力に変わっているのだとしたら、意味がない。

両陣営共に、
顧客の側を向いて戦っていることを望む。

両規格が分裂したまま製品化されたため、VHS対ベータマックスのように、
一方が圧倒的に普及してもう一方が淘汰される可能性がある。
また、技術面でのハードルが比較的少ないためDVD-RAM/-RW/-R対DVD+RW/+Rのように両対応機器が普及する可能性もある。

今後の次世代DVDに期待が集まる。


P.S.
こういう均衡する2大勢力がある場合には、
ディズニーのように、最後まで立場を明らかにせず、最高の条件を引き出すというやり方がいいことを思い出させる。
posted by wph at 22:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 話題のニュース

2008年01月06日

築地の寿司と円

・今日の行動
朝:オール明けで築地
昼:睡眠
夜:飲み会

年明けらしいですなぁーw

昨日は、去年就職した先輩達と銀座で新年会。
そして、そのままオール。
これだけならいつもと変わらないのだが、
今日は銀座にいることから、先輩オススメの寿司を食べに朝5時に築地市場に行くとした。

今年最初のせり日。
築地はとても混んでいた。
5時半に着いたのだが、既にお店によっては長蛇の列で2時間待ち。
残念なことに、目的にお店には入れなかったが、
日本の台所の活気は、存分に味わうことができた。
結局食べた寿司のどんぶりもすごくおいしかったし、満足!

今度から築地に行く時は、銀座でオールしてからいくことにした。
ぜひとも、時間のある学生のうちにもう一度いきたいところである。

今年から、

さて、1月1日付けの日経新聞にも載っていた円について考えてみたい。
記事では、円の相対的な価値低下が叫ばれていた。

1995年には一ドル70円台をつけていた時が懐かしい。
確かに、輸出産業に頼っている日本にとっては、
円安となれば、同じドル価格で売っても、もらえる円が増えるので、
その分売上が増えることになる。
逆に同じ円の価格で販売をすれば、安い値段で海外へ輸出することができる。
現在の中国製品が安い理由の一つとして、元が実質的な価値よりも安いことが問題であるとして、中国が世界中から元の切り上げを求められているのと同じ理論だ。

しかし、そもそも貨幣価値というのは、その国に対する信頼をも表す。
円が安いということは、輸出産業にとっては一見良いのだが、長い目で見れば、決して良いことばかりではない。

思いついたデメリットをいくつか例挙してみる。

1.輸出産業も、資源がない日本は、輸出品の原料は輸入に頼る。もしくは、グローバル経済によって、部品を他の国の工場から調達している。そこで、円安によって仕入れ値が上がるので、輸出産業にとっての円安のメリットは小さい。

2.外国人労働力の確保が難しくなる。理由としては、円安になれば、日本で働いてもらえる給料を、外国人労働者の出身国の通貨に換算すると、出身国の通貨に変換した給料は減るからである。

3.ドル換算のGDPが下がり、世界各国から見れば、日本の経済は後退しているように見える。
これは実質的なデメリットではないが、世界中に日本の成長はもう終わった国であるという印象を与えかねない。
日本の円でのGDPは微増であるが、円安が進めば、ドル換算でのGDPそれがマイナスになってしまう。その結果となる指標が、今年の一人当たりGDPの国際における順位の低下や、日本の全世界のGDP比率の低下である。
ただでさえ、新興国の成長によって、日本の存在感は国際的にみれば相対的に低下している。

金融政策について詳しくはしらないが、
政府には、円の価値についても考えて、アクションをおこしてもらいたいものである。

円安ユーロ高により、
ヨーロッパの地下鉄初乗りの4ポンド (950円)
外食代平均39ポンド(9300円)
はあまりにおかしい。


そろそろ勉強したいと思う今日この頃でした。
posted by wph at 02:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 話題のニュース

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